yuzaのブログ

出かけた場所について書いています。

日常生活3

 新卒で入った老人ホームのことを思い出すことがあって、当時使っていた就職サイトを開いてみました。ブログや動画サイトに流行り廃りがあるように、就職情報を得る場所にも流行があるのかもしれませんが、そのサイトは元気に存続していました。

 この時期になると来年の学生に関心を向けるのか、2021年度版となっていました。そのサイトの中には社会人として初めて勤めた施設のページもあり、インターンシップの募集が始まっておりました。

 この職場には正直良い思い出はありません。上司からパワハラも受けましたし、同じような目に遭って辞めていった人もいました。今更告発するつもりはないので名前などは伏せますが、現在でも恨んでおります。

 そんな施設の紹介ページに、同期で入った人がインタビューを受けておりました。その人は現在副主任を務めていて、昔と変わらない笑顔を見せていました。

 当時の同期の動向は、この人以外はほとんどわかりません。一人はラインのタイムラインで見たことがありますが、日常生活は見えにくいです。

 そんな中で見つけることができた同期の活躍が、安心をもたらしてくれました。その同期が嫌いではなかったし、同じ業界で頑張っている同志だという思いから、応援したい気持ちがあるのです。

 退職時には寄せ書きをもらいましたが、五年以上経った今でも読んでいません。当時全く手を差し伸べてくれなかった人たちのことを恨む気持ちがあるのだと思います。しかし、それを捨てる気にもなれないのは、悪いこと、悪い人ばかりでもなかったのだとわかっているからでしょう。

 あの職場の後、一つの職場を挟んで現在の職場にいます。変わらず介護業界で働いている今、当時を恨む気持ちを持ちつつも、同じく働いているその同期と地続きの世界にいると思えば、前を向いていきたいと思います。そして、叶うならば現状について胸を張って語りたいものです。

 いつかは寄せ書きを読んで、かつての同僚や先輩たち、自分自身を許せたら良いなと思うのです。