yuzaのブログ

出かけた場所について書いています。

To Love You More

数十年の間に演奏した曲について思い出を書いていきます。演奏会で他人に向けて演奏したものもあれば、一人で純粋に楽しむために弾いたものもあります。できる限りこの場で思い出していこうと思います。

 

第一回は『To Love You More』

 

セリーヌ・ディオンが発表したシングルですが、クライズラー&カンパニーが携わっていました。そのためか、メンバーの一人である葉加瀬太郎も後にバイオリンでカバーしています。

最初に知ったのは『image2』だったため、長い間葉加瀬太郎が自分で作曲したものだと思っていました。学生時代にひたすら聞き続けて覚え、一人マンドリンで弾いたのは遠い思い出です。

現在もマンドリンに親しむ筆者は、教室内での発表会でこの曲を選びました。夢の中をたゆたい、最後は新たなる地平への脱出を遂げる。そんなイメージが演奏するたびに展開されるのです。

この曲は冒頭から中間部へ進むにつれて、音が絞られていきます。フォルテからメゾフォルテ、メゾピアノ、ピアノと徐々に儚さを増していくのが幻想的で、それをうまく表現するようにというアドバイスも頂きました。

 

大きく息を吸って吐き、呼吸を整えてリラックスした上で脱力し、最初の音を奏でる。その時夢の中へ飛んだような気持ちになります。いつか聞き手とも、そんな気持ちを共有できるような奏者になりたいものです。